梨のホットドリンクで疲れを養生する

梨を使って身体を養生する



晩夏から秋にかけての季節に欠かせない味覚の梨。爽やかな食感とやさしい甘さと、なんといってもそのみずみずしさは他の果物にない魅力です。厳しい残暑が続く時期に、食卓にのぼると、身体にも嬉しいですね。梨は90%が水分でできていて栄養効果が期待できないように思われがちですが、健康効果も高く古くから民間医療に使われてきたといいます。薬膳の視点からも効能に期待できるという、梨の魅力に迫ってみたいと思います。

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*薬膳:中医学の理論に基づいて食物の作用と生薬を用い、健康を保ち、疾病の予防、治療回復の促進、老化防止等の目的につくられた食事。

梨の性味は



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梨の味わいは、甘くてほのかに酸っぱいのが特徴。
梨の性味は、甘 微酸 涼 になります。性味とは、五味・食性*をいい、主に、甘の食性は、身体の疲れをとる働きや、消化器の働きを促進する作用、痛みやけいれんを止める作用がある、とされています。また、薬膳では身体を温める食物と 冷やす食物に分けられますが、冷やす食物に分類されます。

*性味、五味・食性とは、食べ物の味を五種、酸・苦・甘・辛、鹹(塩)に分けたもの。身体にあたえるそれぞれの働きを備えている。

効能は、
・痰を鎮める
・声がれ
・喉や胸のつかえ
・二日酔い
・口内の乾きを和らげる
・乾燥から来る咳を和らげる
等とされています。

梨のホットドリンク



以上の効能からすれば納得ですが、中国では、ぜんそくや風邪による咳、気管支炎の症状をやわらげるために用いられてきたといいます。今回は、梨の効能をいかした、簡単にできるホットドリンクをご紹介します。

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梨のホットドリンク材料

梨 1/2 個
お湯 カップ2杯
はちみつ 少量
くず粉(片栗粉)

梨のホットドリンク作り方

1、梨は皮をむいてすりおろします。
カップ2杯のお湯を沸かします。少量のくず粉を溶かし入れ、ゆるいとろみをつけます。
2、一旦火を止めて、梨のすりおろしを入れます。味をみて少量のはちみつで甘味を足します。
3、カップに注ぎます。

はちみつにも肺や腸を潤す効果があるので、咳を止め喉荒れを和らげる働きがさらにプラスされ、やさしく喉を潤してくれます。加熱による栄養の損失を防ぐ為に、梨は火を一旦止めてから、加えてくださいね。また梨は身体を冷やす効果がありますが、温めることで涼のバランスを摂ることができます。秋にかけての風邪ひき予防にもおすすめです。ほのかに梨の甘味とシャリシャリとした食感も美味しいです。夏の疲れの身体を養生する、ホットドリンクはいかがでしょうか。

(写真・文 ジュニア野菜ソムリエ・中医薬膳指導員 三木れいこ)

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