挑戦し続ける梨のプロフェッショナル/広岡農場 漆原泰雄さん

自然を活かした栽培にこだわる梨作り



鳥取市を一望できる高台に広岡農場さんはあります。昭和46年、先代が鳥取市を一望できる場所で梨づくりをしたいということから広岡地区での梨づくりがはじまりました。高台のため、水環境の管理が大変ですが、高低差を利用して、水環境を整えながら今日まで歩まれてこられました。収穫時期を早めたり遅らせたりせずに、あくまで自然状況に合わせて栽培されています。自然な成長と人間の欲する時期というのは自然と合うというのが鉄則のようです。

広岡農場からの眺め

自然な成長をさせるために、16haのうち5haしか梨はつくっていないとのこと。日当たりや風通しの良い環境作りをしてあげることで、のびのびとして美味しい梨が出来ます。しかも梨は全て自然の恵みを活かした露地栽培。土は梨に最適な赤土を使用しミネラルたっぷりの梨が出来るようにしています。

梨そして青果を1年間楽しんでもらいたい



梨作り

お客様第一を掲げる広岡農場さんは二十世紀をはじめ新甘泉、夏さやかなどさまざまな品種の梨を栽培しています。そのため8月から1月まで長い時期梨を楽しんでもらえるとのこと。梨は甘さ・酸味・水分のバランスが絶妙な大きな玉で出荷されます。皆さん口を揃えて広岡農場さんの梨はどこよりも玉が大きく立派で、それでいてみずみずしいと話されます。

また、「のどごしを意識している」と話されていた通り、実際に梨を食べさせていただいたとき、口に入れたときの水分の広がりがすばらしかったです。甘さ・酸味・水分の最高のバランスで出荷し、お客様に最高の梨を届けたいという想いが伝わる逸品です。梨の時期以外には、桃・いちじく・梅・柿も栽培されておられ、年中楽しめるように工夫をしています。お客様への想いはこれだけに留まらず、梨のスパークリングワインや梨ワイン、梅ドリンクなど食べる果実としてではなく、飲む果実としても生産されておられます。1年中販売できる商品を模索していた際に海外でシードル(りんごのお酒)に出会い、梨の方がすっきりしたものがつくれるのではと思い、製品化されたそう。お客様に梨を1年中楽しんでほしいという漆原さんの情熱は尽きることはありません。

広岡農場梨

6次産業化へ――そして世界に挑む



次々と6次産業化されている漆原さんですが、つくられている梨や製品は海外に輸出もされているそうです。それも「鳥取を知ってもらいたい」という想いから。鳥取に世界から人が来るような場所をつくりたいと今度はレストラン経営も計画されているそう。鳥取市を一望できる高台という立地で、おいしい梨のワインと料理を堪能して鳥取の魅力を感じてほしいと話されます。世界へ販路を拡大されるときに日本貿易振興機構(ジェトロ)の協力を得て世界進出に成功されましたが、ジェトロの活用事例としては農業関係ではじめてだったそうです。
「人のつながりのおかげで今があり、いろいろな人に逢うことで気が引き締まるよ」。
いつも初心の気持ちで挑み続ける漆原さん。
全ては世界中のお客さまのために、そして先代から受け継がれてきた農園を守るために、今日も漆原さんの挑戦は続きます。
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